2021年9月18日 作成
2023年6月21日 更新
■はじめに
本記事では2000年以降プレミアリーグの歴代得点王TOP3をまとめてみました。
多くのゴールを演出してきた名選手をあらためて確認しましょう。
■2022/2023シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | アーリング・ハーランド | 36 | マンチェスターC |
2位 | ハリー・ケイン | 30 | トッテナム |
3位 | イバン・トニー | 20 | ブレントフォード |
画像:https://sm.imgix.net/22/39/erling-braut-haaland.JPG
ノルウェーの怪物、ハーランドがプレミアリーグ1年目にして得点王を獲得し、その才能・能力の高さを示しました。シーズン開幕前はハーランドのような”9番タイプ”はグアルディオラ監督のサッカーには合わないのでは、という懸念もありましたが、全くそんなことはなく、プレミアリーグ・FAカップ優勝に貢献しました。実は2019年のザルツブルク時代には南野拓実と攻撃陣を構成し、チャンピオンズリーグ リヴァプール戦(@アンフィールド)の勝利も飾っています。
また、2位には同じく30ゴールを挙げたハリー・ケインが入り、チームがリーグ8位と苦しむ中、さすがの得点力を見せました。
■2021/2022シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ソン・フンミン | 23 | トッテナム |
2位 | モハメド・サラー | 23 | リヴァプール |
2位 | クリスティアーノ・ロナウド | 18 | マンチェスターU |
3位 | ハリー・ケイン | 17 | トッテナム |
画像:https://i0.wp.com/static.independent.co.uk/2022/05/01/17/AFP_329B42T.jpg?w=750&ssl=1
アジア人初のプレミアリーグ得点王となったソン・フンミン。実はドイツのハンブルガーSVのユース出身で、プロデビューもハンブルガーSVという経歴の選手です。ブンデスリーガで結果を残し、2015年にトッテナムへ移籍し、主力としてチームに貢献してきました。そのスピードと決定力でカウンター時は抜群の破壊力を持ち、コンビを組むハリー・ケインも17得点を取っており、プレミアリーグ屈指の強力2トップを構築しました。
■2020/2021シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ハリー・ケイン | 23 | トッテナム |
2位 | モハメド・サラー | 22 | リヴァプール |
3位 | ブルーノ・フェルナンデス | 18 | マンチェスターユ・ナイテッド |
画像: https://www.football-zone.net/archives/308724
ハリー・ケインは自身3度目のプレミアリーグ得点王を獲得し、リーグ戦35試合23得点14アシストでリーグ年間ベストイレブンに選出されました。シーズン終了後はマンチェスターシティへの移籍を望みますが、最終的にはトッテナム残留となりました。移籍報道が過熱される中、リーグ戦が始まり、ホームゲームに途中出場した際はサポーターから拍手で迎えられる珍しい(?)シーンも見られました。
■2019/2020シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ジェイミー・ヴァーディ | 23 | レスターシティ |
2位 | ピエール=エメリク・オーバメヤン | 22 | アーセナル |
2位 | ダニー・イングス | 22 | サウサンプトン |
3位 | ラヒーム・スターリング | 20 | マンチェスター・シティ |
画像: https://voi.id/ja/sports/9610/jamie-vardy-top-scorer-in-premier-league-2019-2020-season-ja
ジェイミー・ヴァーディは2015/2016シーズンのレスターシティの奇跡の優勝で一躍有名になりました。しかし、意外と(?)得点王は獲得したことがなく、2019/2020シーズンについに得点王となりました。33歳での得点王は2009/2010シーズンのディディエ・ドログバの32歳を超え、最年長となりました。また、15歳から23歳まではアマチュア選手だったため給料も安く、炭素繊維工場で働いていた苦労人でもあります。
■2018/2019シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ピエール=エメリク・オーバメヤン | 22 | アーセナル |
1位 | サディオ・マネ | 22 | リヴァプール |
1位 | モハメド・サラー | 22 | リヴァプール |
2位 | セルヒオ・アグエロ | 21 | マンチェスター・シティ |
3位 | ジェイミー・ヴァーディ | 18 | レスターシティ |
画像:https://www.excite.co.jp/news/article/Soccerking_988856/
オーバメヤンは2018年1月にドルトムントからアーセナルに移籍しました(移籍金は当時のクラブ史上最高金額)。背番号はアーセナルのレジェンドであるティエリ・アンリと同じ14。フルシーズン参戦となった2018/2019シーズンにサディオ・マネとモハメド・サラーとともに22得点を獲得し、得点王となりました。2022年1月にバルセロナに移籍し得点で結果を残しましたが、2022年夏にバルセロナがなぞの大型補強(※)を行い、その煽りを受けてチェルシーに移籍しました。
(※)当時のバルセロナは財政的に非常に厳しい中、バルセロナの財産(放映権など)を売却することで資金を得てレバンドフスキ(元バイエルン)など大型補強を行った。
■2017/2018シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | モハメド・サラー | 32 | リヴァプール |
2位 | ハリー・ケイン | 30 | トッテナム |
3位 | セルヒオ・アグエロ | 21 | マンチェスター・シティ |
画像: https://qoly.jp/2018/02/14/mohamed-salah-left-foot-data-kwm-1
モハメド・サラーは2017/2018シーズンにASローマから移籍してきました。ちなみにリヴァプールのクロップ監督自身が望んだ移籍でなかったようですが、それが杞憂だったことがのちの活躍で明らかになりました。また、移籍金4200万ユーロでありながら、毎年得点王争いをするなど費用対効果は文句なしです。
移籍初シーズンからチームの中心として活躍し、ハリー・ケインの30得点を上回る32得点で得点王となりました。またプレミアリーグ年間最優秀選手にも選出されました。
■2016/2017シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ハリー・ケイン | 29 | トッテナム |
2位 | ロメル・ルカク | 25 | エバートン |
3位 | アレクシス・サンチェス | 24 | アーセナル |
ハリー・ケインは開幕5試合と3月の1ヶ月を欠場したにも関わらず、2015/2016に続く2シーズン連続の得点王を獲得しました。トッテナムも優勝争いに絡みましたが、勝ち点86で惜しくも2位となりました(優勝は勝ち点93を稼いだチェルシー)。
■2015/2016シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ハリー・ケイン | 25 | トッテナム |
2位 | ジェイミー・ヴァーディ | 24 | レスターシティ |
2位 | セルヒオ・アグエロ | 24 | マンチェスター・シティ |
3位 | ロメル・ルカク | 18 | エヴァートン |
2015/2016シーズン、ハリー・ケインは背番号を18から10に変更して臨んだシーズンでした。ヴァーディとアグエロを抑えて得点王を獲得し、トッテナム所属選手としては1992/1993シーズンのテディ・シェリンガム以来でした。
■2014/2015シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | セルヒオ・アグエロ | 26 | マンチェスター・シティ |
2位 | ハリー・ケイン | 21 | トッテナム |
3位 | ディエゴ・コスタ | 20 | チェルシー |
画像:https://livedoor.blogimg.jp/feketerigo7420/imgs/5/b/5b60240c.jpg
セルヒオ・アグエロは2011/2012にアトレティコ・マドリードからマンチェスター・シティに電撃移籍をしました(アグエロが一方的に退団発表を行い、レアル・マドリード、ユヴェントスなどが興味を示していました)。マンチェスター・シティには2020/2021シーズンまで在籍し、最後は円満退団となりました(バルセロナへ移籍)。
■2013/2014シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ルイス・スアレス | 31 | リヴァプール |
2位 | ダニエル・スタリッジ | 21 | リヴァプール |
3位 | ヤヤ・トゥーレ | 20 | マンチェスター・シティ |
画像:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?137651-137651-fl
2013/2014シーズンのルイス・スアレスは圧巻の得点力を示しました。開幕直後は6試合停止(前シーズン末の嚙み付き事件のため10試合出場停止)、かつPK無しにもかかわらず、リーグ戦で31得点を獲得しました。リヴァプールにおいてプレミアリーグ創設後の初優勝を目指す動力源となりました(優勝はマンチェスター・シティ)。
■2012/2013シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ロビン・ファン・ペルシ | 26 | マンチェスター・ユナイテッド |
2位 | ルイス・スアレス | 23 | リヴァプール |
3位 | ガレス・ベイル | 21 | トッテナム |
画像:http://soccertentyou.blog.fc2.com/blog-entry-108.html
8年間過ごしたアーセナルに別れを告げてライバルチームであるマンチェスター・ユナイテッドに移籍した初年度。ロビン・ファン・ペルシはチームの中心として得点を量産し、2年連続の得点王となりました。
■2011/2012シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ロビン・ファン・ペルシ | 30 | アーセナル |
2位 | ウェイン・ルーニー | 27 | マンチェスター・ユナイテッド |
3位 | セルヒオ・アグエロ | 23 | マンチェスター・シティ |
画像:https://ameblo.jp/webstyleking/image-11294567101-12062923391.html
ロビン・ファン・ペルシは2011/2012のキャプテンに就任して臨んだシーズンでした。チームはなかなか調子が上がらない中(最終的にはリーグ3位)、30得点をマークし得点王、さらにリーグ最優秀選手に選ばれました。シーズン終了後にアーセナルとの契約を延長しないことを発表し、マンチェスター・ユナイテッドに移籍しました。
■2010/2011シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | カルロス・テベス | 20 | マンチェスター・シティ |
1位 | ディミタール・ベルバトフ | 20 | マンチェスター・ユナイテッド |
2位 | ロビン・ファン・ペルシ | 18 | アーセナル |
3位 | ダレン・ベント | 17 | アストン・ヴィラ |
画像:https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201102230003-spnavi
2010/2011シーズンはマンチェスターの2チームから得点王が誕生しました。このうち、カルロ・テベスはこれら2チームでプレーした選手です。得点王だけでなく、マンチェスター・シティに初のCL出場権獲得に貢献し、35年ぶりのタイトル(FA杯優勝)をもたらしました。
■2009/2010シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ディディエ・ドログバ | 29 | チェルシー |
2位 | ウェイン・ルーニー | 26 | マンチェスター・ユナイテッド |
3位 | ダレン・ベント | 24 | サンダーランド |
画像:https://www.zimbio.com/photos/Didier+Drogba/JkNPfm6CoBp/Liverpool+v+Chelsea+Premier+League
ディディエ・ドログバは大舞台に強いストライカーで有名です。得点王となった2009/2010シーズンはチェルシーのリーグ優勝を決める最終節のハットトリックを決めました。さらに2シーズン後の2011/2012シーズンのCL決勝では同点弾を決め、PK線の最終キッカーとして優勝を決めました。これらの得点によりドログバは大舞台に強いと言われるようになりました。
■2008/2009シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ニコラ・アネルカ | 19 | チェルシー |
2位 | クリスティアーノ・ロナウド | 18 | マンチェスター・ユナイテッド |
3位 | スティーヴン・ジェラード | 16 | リヴァプール |
画像:https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2009/09/17/gazo/G20090917Z00001690.html
チェルシーのニコラ・アネルカとディディエ・ドログバ の2トップは強力でした。リーグは惜しくも3位でしたがニコラ・アネルカは得点王を、ディディエ・ドログバ は翌シーズンに得点王を獲得しました。
■2007/2008シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | クリスティアーノ・ロナウド | 31 | マンチェスター・ユナイテッド |
2位 | フェルナンド・トーレス | 24 | リヴァプール |
2位 | エマニュエル・アデバヨール | 24 | アーセナル |
3位 | ロケ・サンタ・クルス | 19 | ブラックバーン |
画像:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?212884-212884-fl
クリスティアーノ・ロナウドの歴史は2007/2008シーズンから始まったともいえるかもしれません。このシーズンはリーグ優勝・リーグ得点王・CL優勝・CL得点王と凄まじい功績をあげてバロンドールを受賞しました。シーズン終了後にはレアル・マドリードへの移籍話が上がりましたが、結局移籍したのは翌シーズン終了後となりました。
■2006/2007シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ディディエ・ドログバ | 20 | チェルシー |
2位 | ベネディクト・マッカーシー | 18 | ブラックバーン |
3位 | クリスティアーノ・ロナウド | 17 | マンチェスター・ユナイテッド |
ディディエ・ドログバはフランスのマルセイユで頭角を現しました。そして2004/2005シーズンにモウリーニョ監督とともにチェルシーへ加入しました。加入後3シーズン目はウクライナの至宝 アンドリュー・シェフチェンコと2トップを組み、リーグ20得点を挙げました。
■2005/2006シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ティエリ・アンリ | 27 | アーセナル |
2位 | ルート・ファン・ニステルローイ | 21 | マンチェスター・ユナイテッド |
3位 | ダレン・ベント | 18 | チャールトン・アスレティック |
画像:https://blog.goo.ne.jp/goo20020815/e/11d5904d683a34290c7743547fc5898e
ティエリ・アンリは1999/2000シーズンにユヴェントスからヴェンゲル監督率いるアーセナルに加入しました。アーセナルでは通算254試合174ゴールを挙げています。2005/2006シーズンはキャプテンに就任し、3年連続の得点王となりました。
■2004/2005シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ティエリ・アンリ | 25 | アーセナル |
2位 | アンディ・ジョンソン | 21 | クリスタル・パレス |
3位 | ロベール・ピレス | 14 | アーセナル |
画像:https://twitter.com/Footballclubpk/status/1185536793070002176/photo/1
2004/2005シーズンのティエリ・アンリはリーグ25得点を挙げて2年連続の得点王となりました。さらに所属クラブのアーセナルは前シーズンから続く無敗記録を49試合に伸ばしてプレミアリーグ記録を打ち立てました。
■2003/2004シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ティエリ・アンリ | 30 | アーセナル |
2位 | アラン・シアラー | 22 | ニューカッスルU |
3位 | ルート・ファン・ニステルローイ | 20 | マンチェスター・ユナイテッド |
3位 | ルイ・サハ | 20 | マンチェスター・ユナイテッド |
2003/2004シーズンのアーセナルは26勝12引き分けの無敗優勝を成し遂げ、いわゆる「インビンシブルス(The Invincibles:無敵)」と称されます。リーグの得点王もアーセナルのティエリ・アンリが獲得し、アンリはバロンドール投票で2位を獲得しました(1位はユベントスのネドヴェド)。
■2002/2003シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ルート・ファン・ニステルローイ | 25 | マンチェスター・ユナイテッド |
2位 | ティエリ・アンリ | 24 | アーセナル |
3位 | ジェームズ・ビーティー | 23 | サウサンプトン |
ルート・ファン・ニステルローイは2001/2002シーズンにマンチェスター・ユナイテッドに加入し、いきなり23得点を挙げました。そして、2シーズン目の2002/2003シーズンはついにリーグ得点王となるだけでなく、CLでも得点王となり、世界トップクラスのストライカーになりました。
■2001/2002シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ティエリ・アンリ | 24 | アーセナル |
2位 | ジミー・フロイド・ハッセルバインク | 23 | チェルシー |
2位 | ルート・ファン・ニステルローイ | 23 | マンチェスター・ユナイテッド |
3位 | マイケル・オーウェン | 19 | リヴァプール |
画像:https://www.premierleague.com/gallery/662547
アーセナルへの加入直後のティエリ・アンリのポジションは左ウイングでしたが、ヴェンゲル監督はセンターフォワードにコンバートしました。この判断が見事的中し、のちの偉大なストライカーを生み出すことになりました。2001/2002シーズンは得点王、クラブはリーグ優勝&FAカップ優勝と二冠を達成しました。
■2000/2001シーズン
順位 | 選手名 | 得点数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ジミー・フロイド・ハッセルバインク | 23 | チェルシー |
2位 | マーカス・スチュワート | 19 | イプスウィッチ・タウン |
3位 | ティエリ・アンリ | 17 | アーセナル |
3位 | マーク・ヴィドゥカ | 17 | リーズU |
画像:https://qoly.jp/2021/05/04/5-greatest-chelsea-strikers-of-all-time-kgn-1
元オランダ代表のジミー・フロイド・ハッセルバインクは2000-2004年にチェルシーに在籍しました。在籍初年度から23得点を挙げリーグ得点王となりました。2004年にチェルシーの監督となったモウリーニョは、当時移籍候補だったハッセルバインクの残留を強く望みましたが、そのままミドルズブラへ移籍となりました。
以上
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