目次
はじめに
野球選手 大谷翔平は日本を代表するアスリートであり、日本のみならず米国でも注目を集めています。
高校生時代から二刀流として有名でしたが、プロ野球選手になりメジャーリーガーになってからは大谷翔平を見ない日は無いと感じるほど報道されています(実際は冬のオフシーズンはさすがに減っていると思いますが)。
言わずもがなの活躍を見せているので多くのマスコミが毎日報道するのはおかしいことではないのですが、一方であまりにも大谷翔平のニュースが多いと感じる人もいます。
本記事ではこの現象について考えてみます。
※大前提として大谷翔平の活躍は歴史に残るものであり、決して批判されるべきないようではありません。あくまでマスコミの報道の姿勢について考えるものです。
大谷翔平の凄さ
今さら記載するまでも無いかもしれませんが、あらためて大谷翔平の凄さについてまとめてみます。
- 日本プロ野球史上初めて二刀流選手として活躍しました。2014年には11勝10本塁打で史上初の「2桁勝利・2桁本塁打」を達成。日本ハムの5年間の通算で42勝15敗・防御率2.52・624奪三振(投手)、本塁打48本・打率.286(打者)を記録してメジャーへ渡りました。
- メジャーリーグであ2021年と2023年にア・リーグのMVPを獲得。特に2023年は打者としては打率.304・44本塁打・95打点、投手としては10勝・防御率3.14・165奪三振を達成しました。2024年はエンゼルスからドジャースに移籍、打者に専念した結果、大リーグ史上初の50本塁打50盗塁を達成しチームをワールドシリーズ制覇に貢献しました。
- 2023年のWBCではチームの中心選手として日本を優勝に導きました。投手としては9回2/3を投げて防御率1.86、打者としては23打数10安打・打率.435・本塁打1本・8打点を記録し、個人成績としても大会MVP、2部門(投手・指名打者)でオールスターに選ばれました。
マスコミが大谷翔平のニュースを大量に報道する理由
以下の理由が考えられます。
- 国技とも言える野球で国民栄誉賞級の活躍を見せる大谷翔平をメディアとして報道しない訳にはいかないため。
- 前例のない二刀流として活躍しているだけでなく、メジャーリーグでも記録に残る(目に見える)結果を出しており、ニュースとして報道しやすいため。
- シンプルに需要がある=視聴率が取れる=マスコミが儲かるため。
- 清潔感があり個人スポンサーも多く獲得している。大谷翔平をサポートする企業はマスコミからすると客先であるため、報道しない訳にはいかない。
大谷翔平のニュースが多いことによる弊害
【弊害1】他の競技・選手への影響
スポーツニュースの時間はほぼ必ず大谷翔平の話題が出ます。本来報道は公平性・平等性が求められますが、上述した通りにマスコミも営利企業のためお金を生む大谷翔平の報道時間を増やざるを得ません。これにより長期的に見て他の競技や実力のある選手が目立たなくなり、日本のスポーツ力低下に繋がる恐れがあります。
【弊害2】ニュース疲れになる
ここまで大谷翔平のニュースが毎日報道されると視聴者側が「大谷翔平疲れ」になってしまいます(大谷翔平本人は全く悪くありませんが。。)。何気なくテレビを付けても「また大谷翔平のニュースか。。」となるとスポーツニュースそのものから距離を置く原因になるかもしれません。
まとめ
- 大谷翔平が野球選手として凄すぎるが故に「過剰報道」とも言えるほどニュースに取り上げられています。
- マスコミも営利企業であるがゆえに視聴率・PV数を稼げるため大谷翔平を取り上げる構造となっています。
- 「過剰報道」が続けば他の競技・選手へも良くない影響がある恐れがあるため、我々視聴者側も含めて公平性・平等性を意識してニュースに向き合う必要があります。
以上