2024/2/26作成
2024年2月1日、F1界に衝撃ニュースが走りました。
F1通算7度チャンピオン獲得者のルイス・ハミルトンがメルセデスからフェラーリに2025年シーズンから移籍する
誰もが耳を疑うニュースでした。
確かに近年のメルセデスの車は優勝を争うには力不足であり、歴代最多優勝回数の獲得を狙うハミルトンは明らかにフラストレーションを溜めていました。
そして2025年、40歳になる節目にメルセデスを離れてフェラーリドライバーになることを選びました。
本記事ではハミルトンがメルセデスからフェラーリに移籍したことにまつわるニュースを数字を交えながら紹介します。
現役最多チャンピオンが移籍するとどの程度の数字が動くのか、見ていきましょう。
項目
フェラーリの株価
ニューヨーク株式市場のフェラーリの株価がハミルトンの移籍が発表された2024/2/1に12%以上の急上昇をし、その後も上昇が続いています。
345.92ドル(移籍前、1/31)→389.45ドル(移籍発表後、2/1)
ハミルトン移籍によるフェラーリのメリットを市場が評価したことになります。
ちなみにF1を運営するリバティメディアの株価はほぼ変化なしでした。
フェラーリでの総年俸(給料/収入)
ハミルトンがフェラーリで得る総年俸(給料/収入)は基本給、スポンサー費、肖像権、ボーナスなど全てを含めると何と約150億円にもなると言われています。
2024年のメルセデスから受け取る総年俸は約77億円と言われているので、フェラーリに移籍することでハミルトンの年俸は約2倍になると予想されます。
また、2024年のルクレールの年俸は約27億円ということから、ハミルトンとは5倍もの開きが出来ます。フェラーリとの長期契約を結んだばかりのルクレールのモチベーションが気になるところです。
メルセデスとの関係
ハミルトンとメルセデスの関係は2013年から始まり2024年で11年間となりました。
この11年間にハミルトンは6度のF1チャンピオンを獲得し、2017年からは4年連続のチャンピオンとなりました。ちなみに初めてのF1チャンピオンは2008年にマクラーレンで獲得しました。
2024年シーズン終了後にどのような別れ方になるかは分かりませんが、F1の歴史を築いたドライバーに対してメルセデスも最大限の敬意をもって送り出すと思われます。
移籍理由
ハミルトンがフェラーリに移籍する理由は様々な噂がありますが、最も考えられるのは「通算8度目のF1チャンピオンを獲得」し、歴代1位のタイトルホルダーとなることです。現在は通算7度でミハエル・シューマッハと並んでいます。このシューマッハはフェラーリで2000~2004年に5度のF1チャンピオンになっています。
ハミルトンは生粋のドライバーであり常に勝利を望んでいます。近年のメルセデスの競争力とフェラーリの将来性(+フェラーリに乗ることの魅力)を比較して、フェラーリを選んだと思われます。
イタリアでの評判
フェラーリの地元のイタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」はハミルトンのフェラーリ移籍を「ギャンブル」と評しています。フェラーリが最後にタイトルを獲得したのは2007年のキミ・ライコネンのF1チャンピオン、コンストラクターズは2008年まで遡ります。フェラーリは多額の資金を持ちながらも16年間タイトルから遠ざかっており、フェラーリがハミルトンに最高の車を提供できるかが焦点になります。
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