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箱根駅伝の給水とは?ルールと選手への影響を説明します。

飲み物

 

目次

 

 

箱根駅伝における給水の重要性

箱根駅伝は1区間あたり約20㎞と長距離を走る必要があります。

このため1月2日、3日の真冬開催とはいえ大量の汗をかくため、脱水症状を防ぐ意味で水分補給が必要となります。

給水ポイントは区間によりますが、基本的に10㎞地点と15㎞地点で給水を受けることが出来ます。

また、選手にとって仲間から受け取る給水は身体だけではなく心も満たすことが出来ます。

 

 

箱根駅伝の給水ルール

  • 給水は1区と6区を除く8区間で許可されます。1区はスタート直後の混乱・混雑を避けるため、6区は山下りで速度が出ているため給水が許可されていません。
  • 給水可能な8区間では10㎞地点と15㎞地点で各チームで決められた給水員により飲み物が渡されます。
  • 給水員は主催者から渡されるビブスを着る必要があります。また、給水時は50m以内と限られています。
  • 2015年以前は監督による任意の給水も許可されていましたが、現在は禁止です。

 

 

箱根駅伝に給水が許可された経緯

1920年に始まった箱根駅伝において長い期間、それこそ1990年代まで給水のシーンは観られないものでした。

当初は箱根駅伝は選手の精神力・体力を試す”過酷な競技”という考えがあったことが理由の一つです。

また、特に昭和初期~中期は「水分補給をしないことが美徳」のような現代では理解できない価値観もありました。

1990年代後半から一部の大学で給水をするケースが見られていましたが、明確なルールが定められていなかったため、しばしば議論を起こしました。

その後2015年の第91回大会になり給水の公式ルールが定められて現在に至ります。

公式ルールになったのが21世紀に入ってからとかなり遅い印象はどこか残るかもしれません。

 

 

鳥と水

 

 

給水に使われる飲料

給水時の飲み物は主催者が用意されたものに限られます。

2種類用意されており、赤いテープのボトルには水、青いテープのボトルにはスポーツドリンクが入っています。

その水とスポーツドリンクは(当然ではありますが)スポンサー企業から提供されたものです。

各選手のオリジナルドリンクのほうが個性/話題性が出るかもしれません。

 

 

食べ物はOK?

箱根駅伝のレース中に飲み物は許可されていますが、食べ物は禁止となっています。

選手は走る前にしっかりと食事を取る必要があります。

 

 

天候が給水に与える影響

天候はレース展開だけでなく実は給水にも影響を与えます。

レース当日の気温が高かった場合、選手は大量の汗をかくため脱水症状防止のため多くの水分が必要があります。

逆に気温が低かった場合、選手の身体は冷えやすくなるため飲み物は冷たすぎないほうが好まれます。

気温だけでなく、もし雨または雪の場合は路面が滑りやすくなるため給水時は転倒に気を付ける必要があります。

また、強風の場合は給水ボトルの受け渡しが普段よりも難しくなります。

以上のように給水においてもレース当日の天候を気にする必要があります。

 

 

箱根駅伝と給水のエピソード

2024年の記念すべき第100回大会で感動的な給水シーンが誕生しました。

第4区の中央学院大学の黒岩勇禅選手に飲み物を渡したのは何と実の父親の黒岩弘樹氏でした。

黒岩弘樹氏も中央学院大学の選手でしたが、残念ながら箱根駅伝への出場は叶いませんでしたが、第100回大会で息子に力を託す役割で参加に至りました。

 

 

以上