プレミアリーグ ~ヤフーニュースにもならない小ネタ集め~

スポーツマネー×美人図鑑

世界のアスリートの「お金」と「美しさ」をテーマに、年俸・美人・雑学を図解&ランキングで紹介!

箱根駅伝が箱根で行われる理由を解説します。

箱根の芦ノ湖

 

目次

 

箱根駅伝とは?

箱根駅伝は毎年1月2‐3日の2日間に行われる関東の大学生の長距離走の大会です。東京から箱根までの約217kmを各大学10人の選手が襷(たすき)をつないでリレーのように走ります。

毎年正月に開催されることもあり平均視聴率も20‐30%と国民的スポーツの地位を確立しています。

箱根駅伝の魅力は

  • 懸命に走る学生の姿(特に4年生)
  • 順位を上げるための各チームの戦略
  • 100年以上を誇る歴史
  • ドラマチックな展開

が挙げられます。

このような箱根駅伝ですが、「なぜわざわざ山登りのある箱根を選んだんだろう?」という疑問が出てくる方もいると思います。

世界の陸上競技、マラソンを見てもわざわざ山を登るコースはありません。

本記事ではこの疑問に分かりやすく答えていきます。

 

 

箱根が選ばれた理由

そもそも箱根駅伝が誕生した背景は「マラソンの父」と呼ばれる金栗四三氏の「世界に通用するランナーを育てたい」という想いから始まりました。

そしてコースを選定する中で次の4つの理由から箱根が選ばれたと言われています。

 

距離と難易度

東京-箱根間は片道100km、平坦区間・山登り区間のコースバリエーションの多さから「世界に通用するランナーを育てたい」という理念に適していました。

学生3大駅伝(箱根駅伝出雲駅伝全日本大学駅伝)の中でも箱根駅伝は最もきつく、挑戦しがいのあるコースと言えます。

 

地形

通常マラソンは平坦な地形を走りますが、「世界に通用するランナーを育てたい」という理念を叶えるために敢えて山登りのコースを入れて、選手の総合力を試す(伸ばす)意図があります。

 

エンターテインメント性

箱根駅伝は距離が長く、特に山登りの5区は選手の実力差が大きく出るため、順位変動が大きく大会を盛り上げます。

また、東京を出発し、翌日に戻ってくるというストーリーは分かりやすく、宿泊などのインフラも利便性が高いという側面もあります。

 

アクセス

歴史的に観光地・温泉地として人気が高く、首都圏からのアクセスも良いです。

このため大会知名度の向上、観客数の増加が期待され、実際に今日では国民的イベントとなっています。

 

 

 

 

箱根以外に候補地はあった?

では、コースの候補は箱根一択だったのでしょうか?

実は箱根以外にも候補があり、どこかで判断が変わっていれば「箱根駅伝」ではなく「○○駅伝」という別物になっていた可能性があります。

 

【候補1】水戸駅

水戸黄門」で知られるように水戸(茨城県)は江戸時代の徳川御三家に由来のある土地です。

構想段階では片道約120kmで8区間だったようです。

 

【候補2】日光駅

日興も徳川氏と繋がりの強い場所であり、有名な日光東照宮徳川家康の遺言で2代将軍 徳川秀忠が創建しました。

構想段階では東京-宇都宮-日光を往復する片道約180kmで8区間だったようです。

 

いずれも徳川幕府との縁を意識しているところから、箱根駅伝が始まった1920年当時の価値観が少し見えてきます。

 

 

 

 

箱根駅伝のコースの特徴

水戸や日光と競い、勝利した箱根ですが、最後にどのようなコースなのか紹介したいと思います。

前述の通り箱根駅伝は片道100kmの中に平坦区間、山登り区間と様々なコース設定がされています。

 

【特徴1】箱根山がある

やはり箱根駅伝と言えば箱根山を登る5区、下る6区があることが最大の特徴です。

特に5区は標高差800mを登るため選手にとって身体的に厳しく、万が一ブレーキしてしまうと大きく順位を落としてしまうプレッシャーがかかる区間です。

 

5区で活躍すると「山の神」になれます。

nin-niku.hatenablog.com

 

【特徴2】様々なコースがある

往復約200kmの長距離になるため様々なコースが箱根駅伝にはあります。

例えば2区はスタート直後であり最も長い距離のためランナーの実力が現れる区間のため「エース区間」と呼ばれます。

(5区も実力差が出ますが山登りという職人技の一面もあります)

nin-niku.hatenablog.com

 

これまで紹介した通り、箱根駅伝のコース10区間のうち、2区(エース区間)、5区(山登り)、6区(山下り)が特に難しい区間となります。

nin-niku.hatenablog.com

 

【特徴3】他の大学駅伝との違い

三大学生駅伝の出雲駅伝全日本大学駅伝との比較はこちら。

  箱根駅伝 出雲駅伝 全日本大学駅伝
総距離 約217km 約45km 約107km
区間 往復10区間 片道6区間 片道8区間
1区間の平均距離 約22km 約7.5km 約13km
スタート地点 東京(往路)
箱根(復路)
出雲市 名古屋
ゴール地点 箱根(往路)
東京(復路)
出雲市 伊勢
地形 山登りあり 比較的平坦 アップダウンあり

 

 

まとめ

  • 箱根駅伝が東京-箱根間を走るコースとなったのは、コースの難易度や大会の盛り上がりを考慮したものと考えられれます。
  • 箱根以外にも水戸や日光などが候補にありました。
  • 箱根駅伝は山登りがあることなど他の大学駅伝とは大きく特徴の異なるこーすです。

 

 

以上