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箱根駅伝と抜け抜け病の関係。あの有名選手も経験。

足を痛める人のイメージ図

※筆者は医者ではありません。このため内容が不正確・誤りがある可能性がありますことご容赦願います。

 

目次

 

 

抜け抜け病とは?

「抜け抜け病」という病名はありません。

しかし箱根駅伝のような長距離選手で見られる症状であり、突然力が抜けたようになることから抜け抜け病と呼ばれます。

抜け抜け病の主な症状は以下と言われています。

  • 身体が思い通りに動かなくなる。
  • 足が急に重くなりスピードが出せなくなる。
  • 意識がもうろうとして状況判断が落ちる。

 

 

箱根駅伝で起こる理由

抜け抜け病は正式な病名ではないこともあり、正確な発生原因は分かっていません。

しかし次の3点が主な原因と考えられています。

  • 【極度の緊張・ストレス】箱根駅伝は他の大学駅伝と比べて極めて注目度の高い大会となります。このため選手への重圧は普段以上にかかり、特に責任感の強い選手へのストレスは非常に大きく、身体への悪影響が懸念されます。
  • 【急激な体力消耗】箱根駅伝は1区間平均20㎞を超える距離が設定されています。これは他の大学駅伝と比べても長く、出雲駅伝は1区間平均10㎞を下回り、全日本大学駅伝も1区間平均20㎞は下回ります。このため選手は緊張・ストレスに加えて急激な体力消耗に襲われます。
  • 【脱水・低血糖】上記の通り、箱根駅伝の距離は大学駅伝の中でも最も長いです。加えて1月2日、3日開催と寒い時期のため、選手も自身が脱水・低血糖に陥っていると気付きにくくなる恐れがあります。

 

脱水を防ぐための給水ルールが2015年から定められています。

nin-niku.hatenablog.com

 

 

抜け抜け病が見られた例

工藤有生(駒沢大学)

名門駒沢大学の選手の一人として最終学年4年生で迎えた第94回の箱根駅伝。工藤選手は復路7区を担当するものの、5㎞過ぎから「左足が抜ける感覚」に襲われ、最終的に区間14位と本来の実力には程遠い結果となりました。

 

原拓也(神奈川大学)

「もしか設楽」の芸名で知られる萩原選手。神奈川大学入学半年後に練習中に右足が上手く動かない症状が発症。痛みは無く、歩くことは問題ないものの走ることが出来ない状態でした。その後ランニングフォームを変えることで走り出すことが出来ました。箱根駅伝への出場は叶わなかったものの、現在もイベント等で素晴らしい走りを見せています。

 

野口みずき

箱根駅伝選手ではありませんが、アテネ五輪金メダリストの野口みずき選手も抜け抜け病に苦しめられた経験があります。2008年北京五輪直前のケガにより(北京五輪は出場辞退)、左右の足に筋力差が出てしまい走るのに苦労したとコメントされています。

 

 

他の競技の例

抜け抜け病は箱根駅伝・長距離競技だけで見られる症状ではなく、他の競技でも見られる可能性があります。サッカーやバスケットボールのように長時間動く競技で急に力が入らなくなる症状が見られる場合があります。これらはスランプやイップスと呼ばれることも多いですが、抜け抜け病と同じく、精神的・身体的な疲労から出てきているかもしれません。

 

 

以上