2023/7/27 作成
2023/8/24 更新
はじめ
近年ますます人気の拡大を続けている女子サッカー。
日本では新たな女子サッカープロリーグであるWEリーグが2021年からスタートしています。
女子サッカーの世界大会最高峰はもちろんW杯であり、記念すべき第1回目は中国で開催されました。
W杯といえば2011年のドイツ大会では日本代表が優勝し、なでしこフィーバーが起こりました。
2023年にはW杯オーストラリア・ニュージーランド大会が開催され、スペインが初優勝しました。
本記事ではそんな女子W杯の歴代得点王をまとめています。
本記事を通して、女子サッカーの歴史に名を残す選手を見ていきましょう!
[2023年オーストラリア/ニュージーランド大会](優勝国:スペイン)
得点王:宮澤ひなた(日本)
順位 | 選手名 | 得点数 | 国籍 |
---|---|---|---|
1位 | 宮澤ひなた | 5 | 日本 |
2位 | ジル・ルード | 4 | オランダ |
2位 | アマンダ・イレステット | 4 | スウェーデン |
2位 | アレクサンドラ・ポップ | 4 | ドイツ |
2位 | カディディアトゥ・ディアニ | 4 | フランス |
3位 | ヘイリー・ラソ | 3 | オーストラリア |
3位 | ローレン・ジェームズ | 3 | イングランド |
3位 | ローレン・ヘンプ | 3 | イングランド |
3位 | アレッシア・ルッソ | 3 | イングランド |
3位 | レベッカ・ブロンクビスト | 3 | スウェーデン |
3位 | フリドリーナ・ロルフォ | 3 | スウェーデン |
3位 | ジェニファー・エルモソ | 3 | スペイン |
3位 | アイタナ・ボンマティ | 3 | スペイン |
3位 | アルバ・レドンド | 3 | スペイン |
3位 | ソフィー・ロマン・ハウグ | 3 | ノルウェー |
3位 | アリ・ボルジェス | 3 | ブラジル |
3位 | ウジェニー・ル・ソメ | 3 | フランス |
なでしこジャパンとしてはベスト8に入った今大会で、2011年ドイツ大会の澤穂希に続いて日本人得点王となったのはマイナビ仙台レディース所属の宮澤ひなたです。まだ23歳と若く、世界大会で結果を残したことから、今後他の選手に続いて海外移籍も期待されるかもしれません。
[2019年フランス大会](優勝国:アメリカ)
得点王:エレン・ホワイト(イングランド)
画像:https://wp.inews.co.uk/wp-content/uploads/2019/06/GettyImages-1150826258.jpg
順位 | 選手名 | 得点数 | 国籍 |
---|---|---|---|
1位 | エレン・ホワイト | 6 | イングランド |
1位 | ミーガン・ラピノー | 6 | アメリカ |
1位 | アレックス・モーガン | 6 | アメリカ |
2位 | サム・カー | 5 | オーストラリア |
3位 | クリスチアニ | 4 | ブラジル |
3位 | ワンディ・ルナール | 4 | フランス |
エレン・ホワイトはイングランド代表で113試合52得点挙げているレジェンドストライカーです。2019年W杯はイングランドは4位ながらも自身は得点王の個人タイトルを獲得。クラブではイングランドでプレーを続け、チェルシー、アーセナル、マンチェスター・シティなどビッグクラブを渡り歩き、2022年に現役引退をしました。
[2015年カナダ大会](優勝国:アメリカ)
得点王:セリア・シャシッチ(ドイツ)
順位 | 選手名 | 得点数 | 国籍 |
---|---|---|---|
1位 | セリア・シャシッチ | 6 | ドイツ |
1位 | カーリー・ロイド | 6 | アメリカ |
2位 | アーニャ・ミッターク | 5 | ドイツ |
3位 | カヤ・サイモン | 3 | オーストラリア |
3位 | ガエル・エンガナムイ | 3 | カメルーン |
3位 | ファラ・ウィリアムズ | 3 | イングランド |
3位 | マリー=ロール・ドリー | 3 | フランス |
3位 | ウジェニー・ル・ソンメ | 3 | フランス |
3位 | アーダ・ヘーゲルベルグ | 3 | ノルウェー |
3位 | ファビエンヌ・フム | 3 | スイス |
3位 | ラモーナ・バッハマン | 3 | スイス |
セリア・シャシッチは2015年に引退した選手ですが、引退した年は記録尽くめのものでした。W杯は得点王を獲得し(ドイツ代表は優勝したアメリカに敗れてベスト4)、クラブはフランクフルトでCL優勝&CL得点王&ブンデス得点王を獲得。最終的にはUEFA欧州女子最優秀選手賞を受賞しました(バロンドールはW杯優勝に貢献したアメリカ代表のカーリー・ロイド)。
[2011年ドイツ大会](優勝国:日本)
得点王:澤穂希(日本)
画像:https://www.ttcbn.net/wp/wp-content/uploads/2011/07/sawa2.jpeg
順位 | 選手名 | 得点数 | 国籍 |
---|---|---|---|
1位 | 澤穂希 | 5 | 日本 |
2位 | マルタ | 4 | ブラジル |
2位 | アビー・ワンバック | 4 | アメリカ |
3位 | リサ・ダールクヴィスト | 3 | スウェーデン |
澤穂希は実に6度のW杯に出場した選手です(ちなみに6度出場はギネス記録になってます)。2011年は絶対王者のアメリカを決勝PKで破り、日本のW杯初優勝しました。澤穂希自身も得点王を獲得し、特に決勝はロスタイムに同点ゴールを決めるなど優勝に大きく貢献しました。個人タイトルとしてもW杯MVPに加えて、アジア人初のバロンドールを受賞しました。
[2007年中国大会](優勝国:ドイツ)
得点王:マルタ(ブラジル)
画像:https://colgadosporelfutbol.com/wp-content/uploads/2015/01/marta-vieira-10.jpg
順位 | 選手名 | 得点数 | 国籍 |
---|---|---|---|
1位 | マルタ | 7 | ブラジル |
2位 | アビー・ワンバック | 6 | アメリカ |
2位 | ラグンヒル・グルブランセン | 6 | ノルウェー |
3位 | ビルギット・プリンツ | 5 | ドイツ |
3位 | クリスチアニ | 5 | ブラジル |
マルタはブラジルでは「サッカーの女王」と呼ばれる選手です(サッカーの王様 ペレとの比較の用です)。ブラジル代表としてW杯に3回出場し、3回とも得点ランキングTOP3に入る活躍をしています。またFIFA最優秀選手を6回も獲得しています。
[2003年アメリカ大会](優勝国:ドイツ)
得点王:ビルギット・プリンツ(ドイツ)
画像:https://www.dfb.de/uploads/tx_news/prinz_23.jpg
順位 | 選手名 | 得点数 | 国籍 |
---|---|---|---|
1位 | ビルギット・プリンツ | 7 | ドイツ |
2位 | ケルシュティン・ガーレフレケス | 4 | ドイツ |
2位 | マレン・マイナート | 4 | ドイツ |
2位 | カチア | 4 | ブラジル |
3位 | マルタ | 3 | ブラジル |
3位 | クリスティン・レイサム | 3 | カナダ |
3位 | クリスティン・シンクレア | 3 | カナダ |
3位 | 大谷未央 | 3 | 日本 |
3位 | 澤穂希 | 3 | 日本 |
3位 | ダグニー・メルグレン | 3 | ノルウェー |
3位 | ハンナ・ユングベリ | 3 | スウェーデン |
3位 | ビクトリア・サンデル | 3 | スウェーデン |
3位 | アビー・ワンバック | 3 | アメリカ |
ビルギット・プリンツはドイツ代表として214試合128得点の実績を持つ選手です。W杯でも得点を挙げており、2003年アメリカ大会、2007年中国大会のドイツの2連覇に貢献しました。クラブレベルでも所属するフランクフルトで2000年前後の複数回のタイトル獲得をしています。2011年のドイツ大会にも出場しましたが、望むような結果は得られず、大会後に引退を決断しました。
得点王:孫雯(中国)
画像:https://5b0988e595225.cdn.sohucs.com/images/20180606/2bdc5b04f56a4870b6336aadcd5b6ec0.jpeg
順位 | 選手名 | 得点数 | 国籍 |
---|---|---|---|
1位 | 孫雯 | 7 | 中国 |
1位 | シシー | 7 | ブラジル |
2位 | アン・クリスティン・アーロネス | 4 | ノルウェー |
3位 | プレティーニャ | 3 | ブラジル |
3位 | 金焰 | 3 | 中国 |
3位 | 劉愛玲 | 3 | 中国 |
3位 | インカ・グリンクス | 3 | ドイツ |
3位 | ベッティナ・ヴィーグマン | 3 | ドイツ |
3位 | ヌキル・オコシエメ | 3 | ナイジェリア |
3位 | マリアンヌ・ペッターセン | 3 | ノルウェー |
3位 | ヘーゲ・リサ | 3 | ノルウェー |
3位 | ティファニー・ミルブレット | 3 | アメリカ |
孫雯は上海出身のサッカー選手でキャリアのほとんどを上海クラブで過ごしました。中国代表としてW杯には4度出場(1991年、1995年、1999年、2003年)しています。このうち1999年アメリカ大会で得点王となり、中国の準優勝に貢献しました。ちなみに大学時代は中国文学を専攻していました。
得点王:アン・クリスティン・アーロネス(ノルウェー)
順位 | 選手名 | 得点数 | 国籍 |
---|---|---|---|
1位 | アン・クリスティン・アーロネス | 6 | ノルウェー |
2位 | ヘーゲ・リーセ | 5 | ノルウェー |
3位 | 施桂红 | 3 | 中国 |
3位 | ギッテ・クローグ | 3 | デンマーク |
3位 | ハイディ・モール | 3 | ドイツ |
3位 | ベッティナ・ヴィーグマン | 3 | ドイツ |
3位 | マリアンヌ・ペッターセン | 3 | ノルウェー |
3位 | クリスティン・サンドバーグ | 3 | ノルウェー |
3位 | クリスティン・リリー | 3 | アメリカ |
3位 | ティファニー・ミルブレット | 3 | アメリカ |
3位 | ティシャ・ヴェントゥリーニ | 3 | アメリカ |
アン・クリスティン・アーロネスのノルウェーのクラブでサッカーキャリアをスタートしました。ノルウェー代表では111試合で60得点挙げており、W杯には1995年と1999年に出場しました。1995年自国開催では大会得点王でノルウェーの優勝に貢献し、1999年は大会オールスターチームに選出されました。また、2001年にはアメリカでプレーしましたが腰やハムストリングの怪我に悩まされてシーズン終了後に引退しました。
[1991年中国大会](優勝国:アメリカ)
順位 | 選手名 | 得点数 | 国籍 |
---|---|---|---|
1位 | ミシェル・エイカーズ | 10 | アメリカ |
2位 | ハイディ・モール | 7 | ドイツ |
3位 | キャリン・ジェニングス | 6 | アメリカ |
3位 | リンダ・メダレン | 6 | ノルウェー |
ミシェル・エイカーズはアメリカの高校・大学で活躍し、サッカー選手としては主にスウェーデンでプレーしました(90年代は北欧が強い時期でした)。W杯では記念すべき第1回 自国開催から出場し、得点王を獲得、アメリカの初代W杯優勝に貢献しました。
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