目次
はじめに
日本女子サッカーのプロリーグであるWEリーグが2021年に開設され3年が経過しました。元々はなでしこリーグだったものをプロ化することで日本女子サッカーの発展が期待されています。
しかし課題も存在しており、中でも「WEリーグの選手の年俸が安すぎるのでは?」という指摘があります。
そこで本記事では、
- WEリーグの具体的な年俸制度の紹介
- 海外リーグのと比較
をすることでWEリーグの現状を紹介します。
WEリーグの年俸制度
まずはWEリーグに所属するクラブは一定数以上のプロ契約選手を保有する必要があります。
クラブの保有選手:
- 15名以上のプロ契約選手が所属すること
- A契約が5名上、B/C契約が10名上いること
WEリーグでは3つの契約カテゴリーが存在します(契約のカテゴリー制度はJリーグも同様にあります)。
契約カテゴリー:
- A契約:年俸460万円以上
- B契約:年俸270万~460万円(変動報酬設定可能)
- C契約:年俸270万~460万円(出場給と勝利給のみ)
つまり、WEリーグの最低年俸は270万円となります。
また、契約カテゴリーは公式戦の出場時間にも基づいており、以下の基準を満たすことでAまたはB契約を結ぶことが出来ます。
A,B契約を結ぶのに必要な出場時間:
※WEリーグは1シーズン22試合。
WEリーグのトップ年俸は?
年俸構造と最低年俸を確認しました。ここではWEリーグのトップクラスの年俸を見ていきます。
まず、WEリーグ平均年俸は350万~400万円と言われています。概ねB契約の真ん中辺りといったところです。
トップ選手の具体的な情報は見つけられてませんが、2022年にINAC神戸で年俸1000万円を超える選手を輩出したという情報があります。
海外リーグとの比較
ではWEリーグは海外の女子サッカーリーグと比べて本当に安いのかを見ていきましょう。
次のリーグは世界の中でも女子サッカーが盛り上がっていて、年俸も高めと言われています。
高年俸女子サッカーリーグ:
いずれも具体的な年俸情報は少ないですが、平均年俸で見るとWEリーグと大きな差が無いと言われています。
一方で高年俸を狙うのであれば海外サッカーリーグに行く必要があり、一部のトップ選手は数千万円の年俸を得られます。
まとめ
- WEリーグの最低年俸は制度上270万円であり、平均年俸は350万~400万円と言われています。
- WEリーグの年俸は他国と比較しても決して安すぎるものではありませんが、高年俸を狙うのであれば海外リーグに行く必要があります。
以上