■はじめに
サッカーの醍醐味の一つは選手の移籍市場です。その中でプレミアリーグ公式ホームページに「Transfers」(移籍)というタブがあり気になって見てみると、移籍期間2018年1月~2021年1月の間のプレミアリーグ全クラブの移籍情報が載っていました。
これは面白い!と思い、移籍人数をまとめてみました。
さっそく見てみましょう。
図1.プレミアリーグ公式HP(赤四角が「Transfer」タブ)
Premier League Transfers, Football Transfer News & Information
■移籍人数まとめ【移籍期間2018-2021】
①プレミアリーグ全クラブの移籍人数
下のグラフ(図2)は2018年冬の移籍市場から2021年冬の移籍市場の間のプレミアリーグ全クラブの移籍人数をまとめたものです。
「IN」は加入選手、「OUT」は放出選手を示します。
IN/OUTにはローン移籍や引退の場合も含まれます。
グラフから分かるように、INよりもOUTのほうが約3倍多いです。この傾向は夏の移籍市場と冬の移籍市場では変わりません。
プレミアリーグ公式HPでは移籍の内容がが完全移籍か、ローン移籍か、引退かのいずれかを確認することができます。
これから読み解くと、放出選手の多くがローン移籍です。
おそらく若手選手の育成のために他リーグまたは下部リーグへ移籍させているのでしょう(IN/OUTの合計が合わないことからプレミアリーグ内での移籍は少ないと判断できます)。
②移籍人数「IN」のクラブ別トップ3
図2のうちINの上位3クラブは次の通りです。
1位 ブライトン(Brighton & Hove Albion) 45人
2位 ウルブス(Wolverhampton Wanderers) 44人
3位 アーセナル(Arsenal) 33人
3位 ニューカッスル(Newcastle United) 33人
以外(?)と1位はブライトンでした。2位は僅差でウルブス。3位は同数でアーセナルとニューカッスルでした。
3年間の人数なので一概には言えませんが、これらのクラブは近年選手補強が必要だったことがわかります(それが成功したかは別の話です)。
アーセナルは2020年夏に13人が加入しています。これは2020年夏としてはクラブ別では最大でした。ウィリアンやセバージョスが加入していますが、これだけの人数が加入している理由は現状不明です。
③移籍人数「OUT」のクラブトップ3
図1のうちOUTの上位3クラブは次の通りです。
1位 チェルシー(Chelsea) 134人
2位 ブライトン(Brighton & Hove Albion) 119人
3位 ウルブス(Wolverhampton Wanderers) 112人
放出選手数のトップはチェルシーでした。チェルシーから近年有望な若手選手(主にランパード前監督がトップ昇格させた選手たち)が出てきているのは、多くの武者修行の賜物かもしれません。
そして2位、3位はINでもランクインしたブライトンとウルブスでした。この2クラブは育成というよりは、選手の入れ替えが激しいということを意味しているかもしれません。
■まとめ
プレミアリーグは圧倒的に加入よりも放出のほうが人数が多いことが分かりました。
今回はやっていませんが、他のリーグと比較してリーグ毎の傾向も見てみたいものです。
また、プレグジット(イギリスのEU離脱)の影響が次の移籍市場(2021年夏)から出てくると思われるので、移籍人数がどう変わるのか興味深いです。
以上
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