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ツール・ド・フランスは八百長?疑惑と実例を解説

黒猫

ツール・ド・フランス八百長疑惑があるのはなぜでしょうか?

それは観客の目に「不自然」と映る展開や過去のスキャンダルが背景にあります。本記事では疑惑の具体ケースからUCIの公式対応までを整理し、モヤモヤの正体を明らかにします。中には八百長疑惑とレース戦略の混同が誤解を招いているだけの場合もあります。

 

目次

 

八百長疑惑が浮上する理由

ツール・ド・フランスを含めて全てのロードレースは個人競技に見えて、実際には「チーム戦略の総力戦」です。エースを守るためにわざと逃げを許す「引き役」や、同国同士の暗黙の協力関係もあります。これら戦術が視聴者には不自然に感じられ、八百長と誤解されるケースも少なくありません。

このようなケースに対してメディアやSNS上は(良くも悪くも)「今回の逃げは八百長か??」と騒ぎ立てることも疑惑が膨れる要因となります。

また、過去にはマイヨ・ジョーヌ獲得者(ツール・ド・フランス総合優勝者)のドーピングが発覚し大きなスキャンダルとなりました。このような悪い実績がツール・ド・フランス八百長のイメージがどこまでも付きまとってしまいます。

White noise of scepticism shrouds Vingegaard after Tour dominance | Jonas Vingegaard | The Guardian

 

 

過去の八百長疑惑シーン5選

ここではツール・ド・フランスにおいて過去に疑惑となった八百長シーンを5つ紹介したいと思います。

 

【疑惑1】アームストロングのドーピング事件

これは疑惑ではなく事実の事件です。ランス・アームストロング(アメリカ)は1999~2005年にかけてツール・ド・フランスで7連覇を果たしました。しかし後に全期間で組織的なドーピングを行っていたことを自ら認め、全タイトル剥奪・永久追放となりました。(USADA(米国アンチ・ドーピング機関)の報告書参考)

 

【疑惑2】チーム内八百長

1985年、イノー(フランス)とレモン(アメリカ)が同じチームで総合優勝を争い、チーム戦略が「出来レース」ではないかとファンや一部メディアが指摘。イノーがレモンへのアシストを約束しつつ自らも優勝を狙う展開に疑念が集まりました。

https://www.cyclingweekly.com/news/racing/tour-de-france/greg-lemond-bernard-hinault-tour-de-france-1986-334986

 

【疑惑3】鉄道ショートカット事件

これも事実の事件ですが、1904年の第2回大会で優勝したモリス・ガラン(フランス)を含む複数選手が、レース途中で自転車を降りて鉄道で距離を稼いだことが発覚。1位から4位までの選手が失格処分となり、大会史上最大級の八百長事件とされています。

https://en.wikipedia.org/wiki/Tour_de_France_scandals

 

【疑惑4】フロイド・ランディスのドーピングスキャンダル

2006年大会でランディス(アメリカ)は劇的な逆転優勝を果たしましたが、直後にドーピング検査で陽性反応。タイトル剥奪となり、レース展開の不自然さも含め「八百長」疑惑が強まりました。

 

【疑惑5】フェスティナ事件

1998年大会でフェスティナチームのマッサージ師であるウィリー・ヴォエ(ベルギー)が大量の禁止薬物(成長ホルモン、ステロイドなど)を運搬していたことで逮捕されました。これをきっかけにチームの組織的なドーピングが明るみに出て、フェスティナチームは大会から除外。他チームや選手にも捜査が及び、レースは前代未聞の混乱に陥りました。

Tour de France Is Hit with a Doping Scandal | EBSCO Research Starters

 

 

公式見解のイメージ

UCI(国際自転車競技連合)の公式見解

過去のドーピング事件を受けてロードレースにはどうしても八百長のイメージが払拭できずにいます。このためUCIもWADA(世界アンチ・ドーピング機構)の定めるルールに完全準拠したアンチ・ドーピング規則を採用して、ドーピングに対しては厳格な対応を取っています。ドーピングで違反が認められた選手には成績剥奪や出場停止など厳しい制裁チーム単位での違反が複数発生した場合はチーム全体の出場停止や罰金も課されます。

Clarifications from the UCI concerning anti-doping proceedings | UCI

 

 

リスクを冒す八百長のメリットは?

ツール・ド・フランスは世界一の格式を誇る自転車ロードレース大会です。

nin-niku.hatenablog.com

 

このため八百長を冒してでも得られるものには、

 ・高額な賞金

 ・名声とキャリアアップ

 ・スポンサーへの貢献度

が分かりやすい部分であります。

また、ロードレース特有の「紳士協定」「暗黙の了解」によってライバルチームと協力したり勝利を譲ったりすることで、将来的な見返りや有利な展開を引き出すこともあります。

さらに一部ではレース結果に賭けるギャンブルや勝利の譲渡に対する裏金のやり取りが疑われるケースもあります。

 

 

まとめ

  • チーム戦の戦術が「八百長」と誤解されるケースがあります。
  • 歴史的な不正事件の数々が「疑惑の目」を強めています。
  • 現在のUCIでは厳格なアンチ・ドーピング体制が敷かれています。

 

 

以上