「最近ヨーロッパの女子サッカークラブのニュースも良く見るな」
そんな印象がある方は多いかもしれません。
男子と同じくヨーロッパでは女子版のチャンピオンズリーグがあり盛り上がっています。2022/2023シーズン決勝(バルセロナ対ヴォルフスブルク)は中立地(オランダ)で行われたにもかかわらず、初のチケット完売(36,500円)を達成しました。
また近年は日本人選手も多くヨーロッパでプレーしています。
そんなヨーロッパの女子サッカークラブの経済状況について、本記事ではクラブ収入を比較しつつ簡単にクラブの紹介もしています。
では、さっそく見ていきましょう。
参考HP:Deloitte Football Money League - Growth grasped in the women's game | Deloitte UK
※筆者の感覚では収入が少なすぎるのですが参照元の数字をそのまま記載しています。少なくともクラブ間の比較にはなります(例えば同じリーグであるにもかかわらずバルセロナとアトレティコ・マドリードの差が凄まじいなど)。
14位 アトレティコ・マドリード 1400万円
アトレティコ・マドリードの女子チームで正式名称は「アトレティコ・マドリード・フェメニーノ」で、2001年に設立されました。スペインの女子サッカーリーグ(リーガF、Liga F)1部に所属しており、2016/2017シーズンからリーグ3連覇を果たしました。
13位 レスター・シティ 5600万円
レスター・シティの女子チームは2004年に設立され、現在イングランド女子1部リーグでプレーしています。2016年に2部リーグで22試合全勝という記録を樹立してからの1部昇格となり話題となりました。
12位 ウエストハム 1億4000万円
ウエストハムの女子チームは1991年に当時のウエストハム コミュニティオフィサーのロジャー・モーガン(1960年代にQPRやトッテナムで活躍した選手)らが設立したチームです。2023年現在はイングランド1部リーグに所属し、日本代表の清水梨沙と林穂之香が所属してます。
11位 リヴァプール 1億6800万円
リヴァプールの女子チームは1989年に設立されました。ホームスタジアムはもちろん「アンフィールド」 と言いたいところですが、同じマージサイドにある「プレンントンパーク」というスタジアムになります。2023年からはなでしこジャパンの長野風花が加入しました(背番号はなんとリヴァプールのレジェンド ジェラードと同じ8番)。
9位 エバートン 2億1000万円
エバートンの女子チーム(前身)は1983年に設立され、エバートンの傘下には1995年に入りました。現在はイングランド女子トップリーグに参加してます。
8位 バイエルン・ミュンヘン 2億3800万円
バイエルン・ミュンヘン女子チームは1970年に設立された歴史のあるクラブです。男子同様に女子ブンデスリーガでも優勝常連、というと意外とそうではなく、2023年現在の女子ブンデスリーガの優勝回数上位は次の通り。
フランクフルト、ヴォルフスブルク:7回
ポツダム:6回
2023年夏には2シーズン主力として活躍した熊谷紗希の退団も発表されました(その後ASローマに移籍)。
7位 チェルシー 2億5200万円
チェルシーの女子チームは1992年に設立され、イングランド女子トップリーグに所属します。イングランドでは強豪チームの一つで近年はリーグ優勝が続いています(2019/2020シーズンから4連覇)。
2010年には財政難に陥りましたが、当時チェルシー所属のジョン・テリーなどの支援により持ち直した経緯があります。
2023年、なでしこジャパンFWの浜野まいか(移籍当時18歳)をINAC神戸から獲得しました(獲得直後にスウェーデンのクラブにローン移籍させたところは、さすがチェルシーといったところか。)
6位 トッテナム 2億9400万円
トッテナムの女子チームは元々は1985年に設立されたチームが1991年からトッテナムの名前を冠するチームになりました。イングランドでもビッククラブの一つで、2016/2017シーズンはリーグ優勝を飾っています(以降は低迷中)。2022/2023シーズン後半は日本代表の岩渕真奈がなんとアーセナルから期限付き移籍をしました(ライバル関係は理解しつつも出場機会を望んだ移籍とのこと)。
5位 アーセナル 3億800万円
アーセナルの女子チームは1987年に当時の用具監督が設立した歴史のあるチームです。イングランドリーグで常に上位争いをしており、2003/2004シーズンからはなんとリーグ9連覇を果たしています。実はこれまで日本人選手も多く所属してきたクラブです(石田美穂子、小川恵、中池桃子、近賀ゆかり、大野忍、岩渕真奈の5名)。
4位 パリ・サンジェルマン 5億400万円
フランスの女子サッカーの強豪チームといえばオリンピック・リヨンという認識は間違いありません。事実として2006/2007シーズンから実に13年に渡りリヨンがリーグ優勝を続けました。そんなリヨンの連続優勝に待ったをかけたのが、カタール資本の入ったパリ・サンジェルマンです。リーグとしては強豪チームが増えることで魅力が増える方向になれば良いですが、果たしてどうなるか見ていきましょう。
3位 マンチェスター・シティ 7億1400万円
マンチェスター・シティの女子チームは1988年に設立されました。イングランドトップリーグでは2016年に優勝、他2位を6回と常に上位争いをする強豪チームです。2022年にはウェストハムから長谷川唯が加入し、2022/2023シーズンは22試合中20試合と主力としてプレーしました。
2位 マンチェスター・ユナイテッド 8億4000万円
マンチェスター・ユナイテッドの女子チームは2018年設立と比較的最近出来たチームになります。というのも、元々女子チームはあったものの2005年に解散し、以降は無い状態が続いてました。そんな中、他ビッグクラブ(リヴァプール、アーセナル、チェルシーなど)が女子チームを有しているため、(なぜか)批判を浴びてマンチェスター・ユナイテッドも女子チームを再度立ち上げました。
1位 バルセロナ 10億780万円
バルセロナの女子チームは1988年に設立された現在ヨーロッパでもトップを争うチームです。女子チャンピオンズリーグでは2020/2021は優勝、2021/2022は準優勝、2022/2023は優勝とその強さが分かります。またリーグ戦でも2023年5月まで実に62連勝を挙げており、リーグ優勝も続いています。資金面でも他チームを上回ることから、暫くバルセロナの時代が続くかもしれません。
以上
■画像参照元
Club Atlético de Madrid · Web oficial - El Femenino ya tiene su foto oficial de la temporada 18/19
Leicester City launches fully professional women’s team following acquisition - Insider Sport
LFC Women announce new fixture date v Everton - Liverpool FC
Hayes on win over Everton and her total team players | News | Official Site | Chelsea Football Club
https://fcbayern.com/frauen/en/teams/first-team
CHELSEA FC WOMEN Squad 2022/23 | CHELSEA FC WOMEN | WSL - YouTube
Spurs Ladies to be renamed Tottenham Hotspur Women | Tottenham Hotspur
Meet the team: Our 2022/23 Arsenal Women squad! | Feature | News | Arsenal.com
PSG Women vs Wolfsburg Women Prediction and Betting Tips | March 22, 2023
https://www.mancity.com/news/womens/womens-official-team-photo-2022-23-63799968
Manchester United Women hope to continue their good form in WSL - SpogoNews
FC Barcelona women pose for official 2022/23 photo
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