2023/7/18 作成
2023/7/20 更新
はじめに
現在、ベルギー1部に所属するシント=トロイデンVVは、多くの日本人選手がヨーロッパへの足掛かりとして在籍するクラブです。
2017年に日本企業のDMMがクラブを買収したことをきっかけにベルギーでプレーする日本人選手が増えました。
シント=トロイデンVVについて誤解なく記載すると、「ビッククラブへのステップアップ用の日本人にとってヨーロッパの足掛けとなるクラブ(褒め言葉)」の位置付けあることは間違いないでしょう。
その代表格はボローニャを経てアーセナルに加入した冨安健洋です。また、日本代表でも活躍する遠藤航(シント=トロイデンVVからシュツットガルトに移籍)もシント=トロイデンVV出身です。
では実際にどの程度の日本人選手がステップアップできたのでしょうか?
本記事ではシント=トロイデンVVに在籍した日本人選手(本記事作成時点で20人!)がその後どのようなクラブに移籍出来たのかをまとめました。
DMMのクラブ経営方針
はじめに「DMMは、なぜシントトロイデンを買収した? 同社取締役が語る真意 - footballista | フットボリスタ」の言葉を借りてDMMのクラブ経営方針を紹介します。
こちらのインタビューは内容が非常に面白いのでぜひ一読することをお勧めします。
”若い選手に限るとは言いませんが、できれば若い選手がチャレンジできるようなリーグであり、チームでないといけないなと思っていますので、若い選手にチャンスを与えられたらいいなと思っています。”
”ただその一方で、日本人選手を獲得したくてこの事業を始めたわけではありません。”
日本人選手に限らず若い選手の成長を楽しみたいとのこと。
結果的に、日本サッカー界への貢献度は本当に言葉にならないくらいのものになっています。
本当にありがとうございます。
日本人選手の加入前後所属クラブ まとめ
選手 | ポジション | 加入前 | 退団後 |
小野 裕二 | FW | スタンダール・リエージュ | サガン鳥栖 |
木下 康介 | FW | ハルムスタッズBK (スウェーデン1部) |
スターベクIF (ノルウェー1部) |
鈴木 優磨 | FW | 鹿島アントラーズ | 鹿島アントラーズ |
伊藤 達哉 | FW | ハンブルガーSV | マクデブルク (ドイツ2部) |
中村 敬斗 | FW | ガンバ大阪 | LASKリンツ (オーストリア1部) |
林 大地 | FW | サガン鳥栖 | FCニュルンベルク |
岡崎 慎司 | FW | FCカルタヘナ (スペイン) |
― |
原 大智 | FW | デポルティーボ・アラベス (スペイン) |
京都サンガ |
関根 貴大 | MF | 浦和レッズ | 浦和レッズ |
遠藤 航 | MF | 浦和レッズ | VfBシュトゥットガルト |
鎌田 大地 | MF | サガン鳥栖 | フランクフルト |
香川 真司 | MF | PAOKテッサロニキ (ギリシャ) |
セレッソ大阪 |
伊藤 涼太郎 | MF | アルビレックス新潟 | ― |
山本 理仁 | MF | ガンバ大阪 | ― |
冨安 健洋 | DF | アビスパ福岡 | ボローニャ→アーセナル |
小池 裕太 | DF | 流通経済大学 | 鹿島アントラーズ |
松原 后 | DF | 清水エスパルス | ジュビロ磐田 |
橋岡 大樹 | DF | 浦和レッズ | ― |
小川 諒也 | DF | FC東京 | ― |
シュミット・ダニエル | GK | ベガルタ仙台 | ― |
実際にステップアップ出来たと言えるのは、遠藤 航、鎌田 大地、冨安 健洋くらいでしょうか。
オーストリアで結果を残している中村 敬斗もステップアップと言ってよいかもしれません。
いずれにしても、Jリーグに戻る選手も多く、実際に海外クラブでステップアップするのはやはり簡単ではないようです。
以上
ベルギーリーグ1部の得点王をまとめています。
ベルギーリーグ1部のアシスト王をまとめています。