2023年6月15日 作成
■はじめに
本記事では2014年以降のスコットランドリーグ1部の歴代アシスト王ランキングのTOP3をまとめています。
近年は多くの日本人選手も所属しているスコットランドリーグはチャンピオンズリーグでも上位を争うクラブもいて、非常にレベルの高いリーグと言えます。
そんなスコットランドリーグ1部でゴールをアシストという形で演出してきた歴代アシスト王をランキング形式で見ていきましょう。
■2022/2023シーズン
順位 | 選手名 | アシスト数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | マット・オライリー | 12 | セルティック |
2位 | ジョアン・フィリペ | 11 | セルティック |
3位 | アーロン・ムーイ | 9 | セルティック |
3位 | ボルナ・バリシッチ | 9 | レンジャーズ |
3位 | ジェームス・タヴェルニエ | 9 | レンジャーズ |
マット・オライリーはイングランド生まれ、デンマークU21代表の若きタレントです。イングランドのフルハムユースでサッカーを学び、プロデビューもフルハムからでした。しかしフルハムの3年間では1試合の出場にとどまり、2021年にミルトン・キーンズ・ドンズ(EFL1、プレミアリーグ2部相当)に移籍しました。ミルトン・キーンズ・ドンズで結果を残し、スコットランドの名門セルティックに4年半の契約で加入。セルティック1年目から主軸として活躍し、リーグアシスト王を獲得、クラブのリーグ優勝に貢献。将来を有望されるプレイヤーの一人となりました。
なお、2022/2023シーズンのリーグ得点王は同じくセルティックの古橋 亨梧が獲得しています。
歴代得点王ランキングTOP3 スコットランド1部 2012年以降まとめ【画像あり】 - NIN-NIKU屋
■2021/2022シーズン
順位 | 選手名 | アシスト数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ジェームス・タヴェルニエ | 13 | レンジャーズ |
2位 | ジョアン・フィリペ | 10 | セルティック |
2位 | バリー・マッケイ | 10 | ハート・オブ・ミドロシアン |
3位 | アンソニー・ラルストン | 9 | セルティック |
イングランド人のジェームス・タヴェルニエは2009年のプレデビュー以降、ローン移籍を繰り返す下済み時代を経て、2015年にスコットランドの強豪レンジャーズに移籍しました。レンジャーズは2012年の破産により4部降格の制裁を受けて、2015年当時は2部リーグで戦っていました。タヴェルニエが加入した年に2部リーグを優勝して、ついに1部リーグへ復帰しました。タヴェルニエも2018年以降コンスタントにアシストランキング上位に名を連ねており、2023年現在はレンジャーズと2024年までの契約を残して(延長し続けて)います。
■2020/2021シーズン
順位 | 選手名 | アシスト数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ヤニス・ハジ | 11 | レンジャーズ |
2位 | ジェームス・タヴェルニエ | 9 | レンジャーズ |
2位 | ライアン・クリスティー | 9 | セルティック |
2位 | ライアン・ケント | 9 | レンジャーズ |
3位 | カラム・マグレガー | 7 | セルティック |
ルーマニア代表 ヤニス・ハジ は16歳とときに自身の父親 ゲオルゲ・ハジ(元ルーマニア代表FW)が務めるルーマニアのクラブでプロデビューをしました。その後イタリア、ベルギーのクラブを経て、2020年20歳でレンジャーズに移籍しました。レンジャーズへは当初レンタル移籍でしたが、加入直後から主力になったことで数ケ月後には完全移籍となりました。2020/2021シーズンはリーグ最多のアシスト数を記録し、レンジャーズのリーグ優勝に貢献しました。
■2019/2020シーズン
順位 | 選手名 | アシスト数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ジェームズ・フォレスト | 13 | セルティック |
2位 | ライアン・クリスティー | 10 | セルティック |
3位 | リアム・ポルワース | 9 | マザーウェル |
3位 | オドソンヌ・エドゥアール | 9 | セルティック |
ジェームズ・フォレストはスコットランド産まれ、セルティックユース育ち、所属クラブはセルティックのみと、まさにクラブのレジェンドの一人と言える選手です。プレデビューしてからは期待の若手として活躍し、”スコットランドサッカー界の闇の中の光”と評されました。20代中盤から怪我がちになり、クラブ・代表でも活躍は続けるものの、当初の高すぎる期待値には届いていないかもしれません。ただ30代のベテラン選手になってもセルティック第一線でプレーを続けることは称賛されるべきです。
■2018/2019シーズン
順位 | 選手名 | アシスト数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ジェームス・タヴェルニエ | 16 | レンジャーズ |
2位 |
カラム・マグレガー |
10 | セルティック |
2位 | スティーヴィー・マラン | 10 | ハイバーニアン |
3位 | ジェームズ・フォレスト | 9 | セルティック |
スコットランド代表MFカラム・マグレガーは2009年のプレデビューしてからセルティック一筋の選手です(イングランドのノッツ・カウンティにローン移籍した2013/2014シーズンを除く)。2018/2019シーズンのマグレガーは世界中のサッカー選手の中で最もプレー時間の長い選手と言われました。それだけでなく、リーグ最多アシストを記録し、セルティックの国内3冠(リーグ優勝、国内カップ優勝、リーグカップ優勝)に貢献しました。セルティックとの契約も2022/2023シーズンまで延長されました(その後2022年にさらに2026年まで延長されました)。
■2017/2018シーズン
順位 | 選手名 | アシスト数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ダニエル・カンデイアス | 10 | レンジャーズ |
2位 | スコット・アラン | 8 | ダンディー・ユナイテッド |
3位 | クリス・カデン | 7 | マザーウェル |
3位 | リアム・クレイグ | 7 | セント・ジョンストン |
3位 | キーラン・ティアニー | 7 | セルティック |
3位 | ジェイミー・マーフィー | 7 | レンジャーズ |
3位 | ムサ・デンベレ | 7 | セルティック |
3位 | リチャード・テイト | 7 | マザーウェル |
3位 | ジェームズ・フォレスト | 7 | セルティック |
ポルトガルの各アンダー世代代表のダニエル・カンデイアスは2007年にポルト(ポルトガル)でキャリアをスタートしました。キャリアの中では主にポルトガルリーグ、トルコリーグでプレーしており、スコットランドリーグにはレンジャーズに所属した2017~2019年にプレーしました。
■2016/2017シーズン
順位 | 選手名 | アシスト数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ジョニー・ヘイズ | 12 | アバディーン |
2位 | パトリック・ロバーツ | 10 | セルティック |
3位 | グレッグ・タンゼイ | 9 | インヴァネス・カレドニアン・シッスル |
元アイルランド代表MFのジョニー・ヘイズ。2004年にレディング(イングランド)でサッカー選手となり、2009年まではイングランドのクラブを転々としました。スコットランドリーグには2009年にインヴァネスへの加入がきっかけで来て、活躍を続けています。アバディーンには2012年から所属しており、2016/2017シーズンはリーグ1位のアシスト数を挙げてチームのリーグ2位に貢献しました(ちなみにこのシーズンのアバディーンは2つのリーグカップいずれも2位と、国内2位三冠という珍しい結果でした)。
■2015/2016シーズン
順位 | 選手名 | アシスト数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | ナイアル・マッギン | 12 | アバディーン |
2位 | グレッグ・スチュワート | 10 | ダンディー・ユナイテッド |
3位 | ジョニー・ヘイズ | 9 | アバディーン |
ナイアル・マッギンは元北アイルランド代表FWで2005年から現在(2023年)までサッカーを続けているベテラン選手です。最も所属したクラブは2年連続のリーグアシスト王を獲得したアバディーンです。アバディーンでは2012~2022年の10年間プレーしました。実は2017年6~11月の期間だけ韓国の光州FCに移籍しています(韓国への適用に苦労して、半年足らずでアバディーンに戻っています)。
■2014/2015シーズン
順位 | 選手名 | アシスト数 | チーム |
---|---|---|---|
1位 | アリスター・クロフォード | 9 | ハミルトン・アカデミカル |
1位 | ナイアル・マッギン | 9 | アバディーン |
2位 | マーリー・ワトキンス | 8 | インヴァネス・カレドニアン・シッスル |
3位 | スティーブン・ローレス | 7 | パーティック・シッスル |
3位 | スチュアート・アームストロング | 7 | ダンディー・ユナイテッド |
3位 | グレアム・シンニー | 7 | インヴァネス・カレドニアン・シッスル |
3位 | グレッグ・スチュワート | 7 | ダンディー・ユナイテッド |
3位 | クリス・コモンズ | 7 | セルティック |
3位 | ライオネル・エインズワース | 7 | マザーウェル |
3位 | アレクセイ・エレメンコ | 7 | キルマーノック |
スコットランド出身のアリスター・クロフォードが2014/2015シーズンのリーグアシスト王を獲得しました。所属したハミルトン・アカデミカルはリーグ7位ながら個人タイトルを手にしました。ハミルトン・アカデミカルでは2009年のプレデビュー以降で200試合以上出場するなどクラブの顔の一人と言える存在でしたが、多くの関係者から残留を望まれながらも2018年にイングランドのドンカスター・ローヴァーズ(当時EFL1、プレミアリーグ2部相当)に移籍しました。
画像参照元
マット・オライリー
https://i2-prod.footballscotland.co.uk/incoming/article23044372.ece/ALTERNATES/s1200/1_20376666.jpg
ジェームス・タヴェルニエ
ヤニス・ハジ
https://www.independent.com.mt/file.aspx?f=195516&width=630&height=340
ジェームズ・フォレスト
https://i.dailymail.co.uk/1s/2019/10/30/16/20386650-7631435-image-a-1_1572453453571.jpg
カラム・マグレガー
https://i2-prod.dailyrecord.co.uk/incoming/article13792146.ece/ALTERNATES/s615/0_JS171694733.jpg
ダニエル・カンデイアス
ジョニー・ヘイズ
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ナイアル・マッギン
アリスター・クロフォード
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